土地の風土が創り上げた人々の匂い。旅先で見かけた、そんなちょっとした時の流れが僕は好き。


by iro-tavi

プラナカン文化

a0078807_13585535.jpg マレー半島の先端にある小さな国・シンガポール。特筆するものは「マーライオン」・・他に何が思い浮かぶだろうか。少なくとも僕は「土地の匂いの薄い国!?」そんな感覚でこの国を捉えていた気がする。そう「プラナカン文化」という存在を知らなかったからである。
「プラナカン文化」とはマレー半島にやってきた中国系移民の間で花開いた文化であり、現地のマレー文化、そして植民地時代のポルトガル・オランダの文化を取り入れた複合文化である。その特徴はフェミニンという言葉が妥当であろうか、カラフルな色使いは本土中国の文化とは一線をかき、独特の世界感がある。そんな「プラナカン文化」であるが、近代化に伴う継承の問題、そして戦時中に日本軍の手に因って衰退を余儀なくされた背景があることを現地の方からお話を頂いた。知らな過ぎたこの国の真実、そして日本人として心の痛む言葉の数々。世界中には表になかなか出てこない現実があるんだと思い知らされた今回の旅であった。

【シンガポール・カトン地区にて】
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by iro-tavi | 2007-11-06 14:55